弁護士北野隆志が執筆した『はじめて取り組む自治体職員のための 成果連動型委託契約(PFS)/ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)実践ガイドブック』が第一法規から発刊されます。
投稿日 : 2021年9月9日
最終更新日時 : 2021年9月25日
投稿者 : kitano-grande
カテゴリー : お知らせ
弁護士北野隆志は公共政策を専門分野としており、行政の仕組みづくりや行政サービス等について調査研究を行い、公共政策に関する業務を行っています。
この度、弁護士北野隆志が執筆した『はじめて取り組む自治体職員のための 成果連動型委託契約(PFS)/ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)実践ガイドブック』が2021年10月、第一法規から発刊されます。
藤田力氏(国家公務員)と共にPFSとSIBについて基本的な考え方から解説した書籍です。
第一法規WebSite
https://www.daiichihoki.co.jp/store/products/detail/104288.html
Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4474073312/
この度、本書がAmazonの新着ランキングで1位となりました(行政・公官庁カテゴリー)。
(2021年9月25日 1:00現在)
(出典:アマゾン公式WebSite Amazonランキング 新着ランキング)
発売前からたくさんの方にご予約頂き、ありがとうございました。
○地域を変える官民連携の新たな選択肢としてPFS/SIBの手法を紹介
○はじめてPFS/SIBに取り組む自治体職員必携のPFS/SIBガイドブック
【目次】
はじめに
Pay for Success~行政に成果連動を導入する
Pay for Successの衝撃
失敗を恐れない、チャレンジできる行政
社会課題解決のためにインパクトある事業を行政が行う
政策発想ツールとしてのPFS/SIB
弁護士からみた行政の世界
本書の成り立ち
本書の特色
PFS/SIBに取り組む当事者・プレイヤーに着目
PFS/SIBの背後にある考え方を説明
本書の全体地図
本書の目的
本書の構成
本書の見どころ
第1章 PFS/SIBという思想
第1節 成果連動型報酬という考え方
成果連動型報酬だらけの日常~大昔より人類に刻み込まれたコンセプト~
「古事記」と成果連動型報酬~ヤマタノオロチにお酒を飲ませるかどうかはお任せで~
行政と成果連動型報酬~市民体育館の建設によって、市民は健康になれるか?~
意思決定と成果連動型報酬~新しいアイデアが採用されるとき、されないとき~
第2節 パートナーシップという考え方
市民意識と企業意識~社会貢献したい個人、社会貢献で成長したい企業~
複雑化する社会課題~世界中に押し寄せては積もる難題の波~
パートナーシップという課題解決手法~真のパートナーシップとは何か~
パートナーシップを発揮する前提条件~できないことは、できないと言おう~
社会的インパクト~社会に実際に影響を与えたかが問われる時代~
第3節 地方自治体の資金調達
地方自治体の財政~実は国家予算よりも大きな地方の財政規模~
地方自治体の主な財源(歳入)と支出(歳出)~新しいことをやるなら、「財源を増やすか、支出を抑えるか」の二択~
地方自治体の資金調達の多様化~あえて主要4財源以外の資金調達の可能性に向き合う意義~
まとめ
第4節 PFS/SIB的発想
PFS/SIB的発想と従来的発想の違い
PFS/SIB的発想の実践について
第2章 制度としてのPFS/SIB
第1節 PFS/SIBとは何か
なぜ世界はSIBに注目するのか
SIBの仕組み
PFS/SIBの現状
第2節 諸外国及び日本におけるPFS/SIBの動向
諸外国におけるPFS/SIB
(1)英国(イギリス)
(2)米国(アメリカ)
(3)豪州(オーストラリア)
日本におけるPFS/SIB
日本のSIBは何がユニークか
第3章 PFS/SIB的発想で考える
第1節 公共政策としての位置づけ
なぜ公共政策から考えるのか?
アート or サイエンス
サイエンス時代の到来
EBPM(イービーピーエム)
サイエンス(科学)で万事解決!?
政策は職人芸!?
アートがサイエンスを支える
サイエンスとアートの境界
行政の無謬性~行政は間違わない!?~
因果関係
第2節 PFS/SIB的発想事例
1 SIBで地域の想いのバトンをつなぐ~社会的投資が日常にある地域を目指して~東近江市(滋賀県)
「東近江市版SIB」という新たな発想
ボトムアップによるSIBの導入
地域ファンドを核としたスキーム
SIBは地域課題を地域住民に知ってもらう最高の道具
SIB導入のジレンマ
仕組みと想いのバトンをいかに次につなぐか
まとめ
2 チャレンジを応援し合える地域の仕掛け~他市事例の再現から、西条ならではのSIBへ~西条市(愛媛県)
自治体SDGsをSIBで成し遂げる
始まりはトップダウンから
とにかく始まった第1期SIB事業で発揮したパートナーシップ
仮説が現実になった瞬間
東近江市版SIBの再現を経て、西条市のSDGsの取組みそのものへ
まとめ
3 SIBで市民の健康寿命を延ばす~前例なき本格的SIB事業を回す現場の奮闘~岡山市(岡山県)
日本最大規模のSIBプロジェクトの誕生
岡山市の健康ポイント事業の経緯
岡山市のSIB事業の体制
SIB事業を円滑に回し、環境変化に柔軟に対応する現場とは
成果指標は必達目標か、努力目標か
まとめ
4 介護予防であしたを明るくする~PFS/SIBという選択肢にゼロから挑む~堺市(大阪府)
介護予防にPFSという新たな一手で挑む
企画部門と事業部門の二人三脚による予算折衝
行政らしさを脱却した、PFS事業の新たなブランディング
介護予防施策はPFSでどう変わるか
まとめ
第3節 PFS/SIB的発想でゼロからやってみた
1 市議会議員がPFSを提案してみた~枚方市(大阪府)~木村亮太
市議会議員として提案しました
議員になった理由とPFS/SIBを提案した背景
最初はSIBを健康福祉部局に提案
SIBの提案からPFSの提案に切り替え
次はPFSを企画担当部局に提案
市長、副市長や市の幹部職員、議員が参加した研修の実施
PFSという言葉が枚方市の市政運営方針に
議員という立場と行政との関係について
議員も日々勉強が必要
2 出向者が市役所でPFSを提案してみた~堺市~藤田力
市役所職員になってみた
内閣府PFS推進室の事業に提案してみた
PFS 事業の本格検討に入る前の準備
PFS 事業を本格的に検討してみた
予算要求プロセスとその帰結
第4章 PFS/SIBの制度設計~計画の立て方・進め方
ステップ1 PFS事業の発案~PFS/SIB的発想で考え、一歩踏み出す~
1-1.対象とする行政課題の選定
1-2.事業目標等の設定
ステップ2 案件形成~決まった形はなく、何を優先するかの順位付けをしていくイメージで~
2-1.成果指標の設定
2-2.成果指標の上限値等の設定
2-3.契約期間(評価時期を含む)の設定
2-4.PFS事業効果の算出、評価
2-5.支払上限額の決定
2-6.支払条件の設定
2-7.成果評価の方法
2-8.実施体制に関する検討
2-9.留意事項
2-10.資金調達を実施する場合
ステップ3 民間事業者の選定・契約~仕様は定めず、成果水準を定める~
3-1.民間事業者の選定方法
3-2.成果水準書(仕様書)(案)等の作成
3-3.選定基準等
3-4.PFS契約の締結
ステップ4 事業実施~文字通り民間事業者に委ねる、しかし丸投げではない~
4-1.事業実施期間中のモニタリング
ステップ5 評価、支払い~民間事業者の強みが発揮されたかどうかを評価する~
5-1.成果の評価と支払い
アクセスガイド~参考資料の紹介~
巻末特別収録 有識者インタビュー(京都大学公共政策大学院長 建林正彦教授)
公共政策におけるアートとサイエンスの関係
公共政策とは何か
実務家が公共政策を学ぶ意義
あとがき
索引
著者紹介